トロップ、拉致される!

 

昨夜、トロップといっしょに皆既月食を見た。

そして、ボクは自宅へ、トロップは署内の充電ベッド(元は太陽光発電)に帰った…はずだった。

しかし、今日、トロップの姿は署内になかった。

 

ボクの命令でなくても、独自の判断で捜査などをしていいんだけど、行動のスケジュール報告はしなければならない。その報告がなかったので、不審に思っていたんだけど…、やはり魔の手が!

 

不吉な予感がぬぐい切れないでいるとき、ボクのスマホが鳴った。

「もしもし」

「ふふふふ…」

「…この声は、スノーウィー?」

 

「アホ猫のタマ吉警部くん。探知されてはかなわないから、手短に伝えておく。私を不当逮捕したポンコツ野郎のトロップさんは、私が拉致誘拐した。どう料理するかは考慮中だが、なににせよ、おまえらに屈辱と苦悩を与えてやる!」

「恥辱と苦痛?ボクたちに、変な恥ずかしい【あだ名を】つけて呼ぼうというのか?」

「…」

プツリ…。

 

「お、おい待て!スノーウィー!」

 

【最新鋭巡査ロボット】のトロップは、一台30億円…。いやいや、そうじゃない。そういうことじゃない。

トロップは警察の備品や用具ではなく、彼自身がれっきとした警察官だ。警察官を拉致するなど、許せることではない。全組織を挙げてトロップの行方を追わねば!

 

待ってろよ、トロップ! 必ず救ってやる!

スクラップなどに、させてたまるか。30億だぞ!!

 

あ、いやいや…お金の問題じゃない。警察官拉致事件は、全警察組織への挑戦だ。

断固とした対応をせねば!

 

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2018年02月01日