休暇最終日(1)欧州『CAT'S POLICE』から連絡が…

ルルルル。
バカンス最後の夜。帰り支度もそこそこに、部屋で飲んでいると、ホテルのルームフォンに電話だ。
「アロ~、デェイス イズ スペシャル・ポリース・インスペクター タマキチ スピーキング
…」
「ハロ~、ディス イズ オニオン、アイ アム…あ~そういえば、あなた日本人ですよね。私はオニオン、【欧州猫たま警察機構】の長官です。初めまして!」
「ワット?(What?)」
「私は日本に留学してたから日本語平気です」
「…な~んだ、そうですか。では日本語で。【欧州猫たま警察機構】の【オニオン長官】といえば、数回国際会議でお会いしたことがありましたっけ?」
「ええ。今日は緊急のお知らせを!」
「緊急? でもボク、今、バカンス中で飲みすぎてて、ちょっぴりベロンベロンなんですけどぉ…」
「…」
「明日じゃダメですかぁ~」
「…よく聞いてください。あなたが蟄居・謹慎に追い込まれたのと同時期に、こちらヨーロッパでも似たような事件があり、スナフキン長官が辞任されました」
「…じにん…スナフキ…ン…ええええ!」
「彼から預かった音声メッセージがあります。まず、お聞きください」
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