SWAT突入!! あ~っ・・・!!!

ボクが最強部隊【SWAT】に突入を命じ、彼らの部隊の半数が怪しい小屋に入ったと思うと、すさまじい爆発音が!
火だるまになり逃げ惑う隊員、あるいは吹っ飛んで宙を舞う隊員たち…。
一瞬にして、現場は修羅場と化した。
しまった! スノーウィーにしてやられた!
こちらの動きをすべて察知し、逆手にとってワナを仕掛けていたんだ!
ボクはその瞬間、ひとこと叫んだあとは頭が混乱し、しばらく呆然としてたらしい。
「警部!指揮を!」
という部下の言葉で我に帰り、
「救護隊と消防隊を出せ! 爆発物処理班も呼べ! 我々はSWAT隊員の救出に向かう。みんな武装して私に続け!」
と指示を出し、指揮車両から飛び降りて、奥多摩の雪原を駆け出した。
「くっそぉ! やられた、やられた。油断した。ボクとしたことが!
スノーウィーごときに、まんまと…。
それにしても最終段階まで『ニュートリノ通信』でトロップと交信していたはずだが、なぜ?
「SWAT隊員、すまない! ボクのミスだ! どうか無事でいてくれ」
「この爆発では、トロップもバラバラにされたかもしれない…30億円…いや大切な部下」
そんなことを心の中で叫びながら、ボクは走った。
不審な小屋は大きな炎に包まれ、とても近づけない。
爆発物以外にガソリンも大量に撒かれていたらしく、焦げ臭い異臭とともに小屋はみるみる焼け焦げ、あっという間に崩れ落ちた。
まだ爆発物が残っているかもしれない…。
ボクは小屋の手前数十メートルまでしか近寄れず、屈辱で唇を噛んだ。
そして部下たちは、雪原でのたうち回っているSWAT隊員の救護に駆け回っていた。
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