パリストテレスの隠遁小屋(1)出会い

 

目を覚ますと。ボクは見知らぬ古民家の薄暗い部屋の中にいた。

…ここは、いったい、どこ?

 

ちょうどボクが体を起こして、炉端に座りなおしたときに、家主と思われる男性が隣の部屋から現れた。

さきほど、謎の合言葉を言ったのは、おそらく、この人だろう。

 

「どうですか。回復されたようですね」

「…ありがとうございます。あなたは? ここは?」

「ご安心ください。タマ吉警部。ここは玉鬘(たまかずら)公園の裏手にある森の中の私の隠遁(いんとん)小屋です」

 

「たまかずら…こうえ…、え、ボクをご存じで?」

「警戒なされなくとも大丈夫です。私はトロップくんから、おおよそのことは聞いております。それでお助けしようと思ったのです」

「トロップ!?」

「ええ、ここに…」

 

 

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2018年02月17日