アイリーン・アドラーの置き手紙(2)

 

でも、言っておかないと…。

私、【超エリート養成コース】の総合評価は次席のあなたより180点も良かったし、それは私が実力でとった成績だったんだけど、実は授業や実技の出席日数が足りなかったの。

 

パリの社交界でのおつきあいと、同時期にニューヨークで私のオペラ公演があったから、どうしても授業に出る時間がとれなかったのね。

 

そう、私は成績は抜群だったんだけど、出席日数不足と実技訓練単位不足で、本当は卒業できなかったよ。

 

それで、講師の皆様に(もちろん女性の講師の方々にも)、丁寧にお願いして卒業させていただけたの。

 

あ、不正じゃないのよ。

どこかの国で、一時期だけど流行った言葉があるでしょう。

 

そう…。

そ、ん、た、く。

 

でも、出席日数なんて能力と関係ないし、実技項目(射撃、格闘技、語学、暗号、特殊車両や飛行体の操縦、コンピュータ技能、武器・爆薬の製造などなど)も…あなたも知ってるように、実技担当講師の方々より私のほうが数段上手で腕が立つんだから、実技訓練に出る必要なんてなかったし…。

 

 

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2018年02月24日