つもりちがい十ヵ条

ボクは、哲学者と物理学者と数学者を尊敬している。(個人的好み)
ボクに欠けている素養を持って世界を解明している方々だからだ。(独断!)
囲炉裏の向こうにおられる方が、たとえ自称であっても【哲学者】と名乗るのであれば、これは深い敬意をもって接しなければならないぞ。
とりあえず、助けてもらったんだし…。
まず敬称は『先生』だ。(個人的行動指針)
パリストテレス先生は、黙って壁から額をひとつ取り、それをボクの前の床に置いた。
「先生、これは何ですか?」
「おそらく、タマ吉くんに必要なものだ」
「ボ、ボクにですかぁ? では、ちょっと失礼して熟読…」
【つもりちがい十カ条】 |
・高いつもりで低いのが、教養 |
・低いつもりで高いのが、気位 |
・深いつもりで浅いのが、知識 |
・浅いつもりで深いのが、欲望 |
・厚いつもりで薄いのが、人情 |
・薄いつもりで厚いのが。面皮 |
・強いつもりで弱いのが、根性 |
・弱いつもりで強いのが、自我 |
・多いつもりで少いのが、分別 |
・少いつもりで多いのが、無駄 |
(…【タマ捜ブログ】に、そぐわない真面目な人生訓的な内容だぞ…、どうなってるんだ…)
「ふ~む、これに、『賢いつもりでバカなのが、ボク』、と加えて、11カ条にすれば、完璧ですね…」
「ふふふふ、なるほど、世界の悪に一人で立ち向かっているという妄想を持っているくせに、多少の自省心はあるようじゃないか。愉快愉快」
「…」
「トロップくんがメモリに保存していた、キミのこれまでの行動を記録した動画や文書などを、すべて私は見てみたよ」
「…はぁ」
「キミはモリアーティと闘っているらしいが、いつも自分勝手な作戦で自分だけが賢いみたいに行動している。人の意見をほとんど聞かないだろ? まあ、今回それで大失敗もしたそうだけど」
「…まぁ」
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