尿路結石 [1] (激痛と戦う元気な?結石患者)

尿路結石(1)

私は腰痛持ちである。
今はそうでもないが、以前は腰部のブロック注射もやってみたことがある。

腰痛の話は、別のところにかなり詳しく書いたので、関心があればそちらを読んでいただくとして、なぜ腰痛の話から始めたかというと、私が最初に尿道結石になっとき、私の頭の中にはその病名が一片もなかったため、私は腰痛を発症したと思って、お風呂に入って腰をモミモミしていたからである。

そんなことで治るわけはないし、症状がおさまるわけもない。
それどころか、私は長風呂になってしまい、湯あたりして、余計具合が悪くなった。

無知というのは、恐ろしいものである。

---------------------------------------------

20数年前、夜の11時過ぎ、私は数日前から痛かった右腰(最初は右側の尿路結石だった)をさすりながら、風呂を出た。
あちらの部屋で妻がテレビを観ながら大笑いしているのが聞こた。

「そんなに面白い番組なら、おれも見なきゃ」
そんなことを考えながら、私は右腰を揉んでいた。

数日前から、なんともどんよりした痛みが右の腰部にあり、軽いギックリ腰だろうと考えていた私は、あまり無理な動きをしないようにして、風呂に何回も入っては腰の筋肉を温めるケアをしていたのだ。

私は自営のプログラマーだったので、通勤はなく、外に出かける必要がないなら、一日中家で仕事ができる。腰が多少痛くとも、日常的に困るということもなかった。

ただ、腰の鈍痛は、だんだん強くなっていくようで不安は感じていた。

鈍痛?
そう、嵐の前の静けさ、とはこれである、

妻の笑い声を聞いて、数分後、私は経験したこともない激痛に襲われた。
私は床に倒れ、裸のままでのたうち回り、妻を呼んでいた。

妻は驚いて、すぐ飛んできた。
そして、そこで繰り広げられている異様な光景に絶句した。(らしい)

一人のおっさんが、狩人にモリを撃ち込まれたセイウチのように、わめいて転げまわっているのであった。
(私としては、歯を食いしばって痛みをこらえていたのだが、客観的には見苦しくも、声を出して悶えていたらしい…)

「どうしたの!」
「わからん。わからん。すげぇ、いたい!」
「どこが?」
「腰!腰の右」

最初は 私の滑稽な様子を見て、やや笑っていた妻も、私の形相で事態が容易ならぬと悟り、小パニックになった。

「救急車、呼ぼうか?」
「やだ、深夜だし、なんか恥ずかしい」
と答えた私だが、数分後には、
「救急車~!きゅうきゅうしゃをよべぇ~!」
と、叫んでいた。

(このお題、つづく)

<--前 Home 一覧 次-->

<スポンサーリンク>

2018年12月08日