そもそも、『過度に考えている(熟慮に熟慮を重ねる)』というのは、どういうことなのか?
それは、『なにも思い浮かばない』ということである。
考えてなどいないのである。
一般人にとっては、それはただの、『考えるふり』?
しかし、偉大な方々は違う。
偉大な方々の自伝や伝記を読んでいると、かたちは異なるものの、次のようなことが書いてある。
『私は考え続けた。来る日も来る日も、昼も夜も一日中、眠っているとき以外は、そのことを。
にもかかわらず、まったく私の頭の中にも、精神の中にも、さっぱり何も降りてこなかった。
しかし、辛くとも。そのようにして集中して考え、思考の暗闇の中で過ごしていると、ある日ふと、どこからか光が射してくるのである。人はその瞬間のために苦悩するのである。
突然の光明を見出した時、私は思わず、こう叫んだ。
「そうか、そういうことか!」
ひらめきを得れば、あとはそれを形にするだけなのである』
ポカ~ン…。
なんのことだ?
そう思う人は、天才ではないが素直な善人である。
そうなんだよなぁ。
オレにも時々そういうことが…。
そう思う人は、(一握りの本当の天才をのぞき)何か勘違いをしている人である。
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