【広島弁62】「かもう」 からかう、相手をする

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広島弁の女子言葉編
名文広島弁訳 編

広島弁講座62

【かもう】 からかう、相手をする

 

本日は、【れたす】の担当です。

 

今日の【かもう】は、「まってくれない!」とかの『かまう』の音韻変化でしょう。

 

「ちょっと、かもうてやれ」

と言うとき、

相手をしてやれ」

くらいの意味で、『からかう』とか『いじる』とか『もてあそぶ』というとこまでのネガティブな感じはないんだ。

 

でも実際には、【かもう】は『からかう』という意味を持ってる。

 

お笑い用語?に『いじる』というのがあるけど、悪い意味合いで使うときは、それにニュアンスが近いような気がする。

 

さて、どうして【かもう】が『いじる』や『からかう』という意味を持ったんだろう?

 

小学生男子が(小学生とも男子ともと限らないけど)、好きな子を『もんげぇかもうてしもうて(かまいすぎて)』、逆に嫌がられることが(多々)ある。

 

そういう感じで、度を越して【かもう(相手をする)】行為が、『しつこく相手をする』 → 『からかう』みたいになったんだろう…とか思うんだけど、どうでしょう。

標準語 広島(備後)弁
からかう かもう
からかった かもうた
からかわなかった かまわんかった
からかっている かもうとる
からかっていない かもうとらん
からかえ
相手をしてやれ
かもうたれ
からかうな
ほっといてくれ
かもうな
からかってしまった かも~てしも~た
相手にされない
ほっとかれる
かもうてもらえん
一人にして かまわんといて

<会話例1>

標準語
広島備後弁
あの人たちにからかわれてとても腹がたちます。
          ↓
あんなぁらにかまわれてもんげぇわやな気分じゃ。
あの人たちは愚か者だから、もうほっときなさい(相手にするな)
          ↓
あんなぁらはボケカスじゃけ、もうかもうな

 

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2018年09月27日