対談<004-3>猫派？犬派？３

ゲスト	犬寄　綱吉　（いぬよりつなよし）
略歴	新規創立の四国獣医科大学の初代学長。徳川家康の血を引く家系と自称。長年世界各地をフィールードワークし、犬と人間のかかわりについての研究をし、国連DOG連盟副会長も歴任。著書に、『犬とは人間である』『民族弾圧と犬皮業』など多数。

猫派？犬派？３

	れ＝れたす、G＝ゲスト、Ａ=観覧者Ａ、Ｂ＝観覧者Ｂ、Ｃ＝観覧者Ｃ
れ	そういえば、最初の騒ぎで、全く本題からズレてしまったんですが、『犬派vs猫派』という図式で対談するという趣旨でした。そこに戻りましょう。やはり、猫より犬がお好きですか？
Ｇ	当たり前です。比べること自体がおかしいということです。
れ	ほほう…。そこのところを、詳しく…。
Ｇ	こういう議論の時によく出されるポイントですが、昔々の狩猟時代の洞窟絵などに犬はいても猫はいません。猫が人間に身近な動物ではないからです。あと、干支もそうです。猫がいません。どうでもいいからです。
れ	虎がいますよ。
A	それを言うなら、干支には蛇と龍がいる爬虫類がズゴイじゃないか！
れ	あ、あなた、さっき排除された観覧者の方。席に戻ったんですか？勝手に発言するなら、また退場させますよ。
G	ちょっと待ってください。龍というのは爬虫類なんですか？
れ	先生、そういうどうでもいいことで反論しちゃいけません。部外者（観覧者）の発言を認めたことになります。
Ｇ	いいじゃないですか。重要なことだから、ここでハッキリさせましょう。
れ	龍が爬虫類かどうかが、重要なんですか？
A	当たり前じゃねぇか。龍は爬虫類だ。水神だ。偉いんだ！劉邦だって、自分は龍の化身だと言ってた。
れ	劉邦？漢帝国の初代ですね。
Ｇ	その後、中国皇帝は龍を象徴にするようになります。
れ	そうじゃなく、竜は水神なので、その前から皇帝の象徴みたいな…。
Ｇ	皇帝は始皇帝からでしょう？その前は皇帝ではありませんよ。
れ	あ、揚げ足取り的な…。じゃあ、中国で王様的な人のシンボルが龍でしょ。
	（つづく）

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