つぶやき<001-2>何も知らない 2

何も知らない 2

名前がわからないということは、頭に中に分類表がないということなので、木々の特徴なども覚えていないということになる。

記憶というのは、【記号としての名称】に映像や音や匂いや文章がリンクしているものだから、私の頭の中では、すっぽり【樹木(草も)】の登録が抜け落ちている。

なんか、こわいな。

そういえば、かなり前に、『日本の木』のようなタイトルの写真が豊富なハンドブックを買った記憶がある。
おそらく無意識にだが、私は木のことを知ろうとしたのだろう。

私は、その手の図鑑ものを読むのが好きなはずなのだが、すぐ読むのをやめたように思う。
たぶん、樹木に関しては、頭の中に『取り付く島がなかった』のだ。

「これが樫の木…、これがクスノキ…。同じように見えるぞ!」
そういう感じで、樹木の形状認識が混迷してしまったのか?

昆虫や動物は、個体差が少ない。
アブラセミといえば、こうこうこういう形状でこういう色合い、というふうに。

が、植物は個体差が幅広い。形や大きさが様々だ。
だから、どうしても木々固有の形状が記憶しにくいのではなかろうか。

それとも、私には何か樹木的なものについての認識力に問題があって、そういう形状の多様性についていけないのだろうか?

そうなんだな。きっと。
自分が、残念だ。

この年になって(…半世紀以上生きている)、木の名前も知らないとは。
そして、知らないことを特にもんだいだというふうに意識もしないで生きてきたとは…。

自分でも、驚きだ。
悲しくもあるが、それ以上に【驚いた!】。

もちろん、何もかも知っているわけにはいかないし、何もかもを知っておく必要もないんだけどな~…。

(このテーマ 完)

 

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2019年02月12日