【絵馬030】世界を支配する秘密結社に…

<今日のお題>

世界を支配する秘密結社に入りたい。

その絵馬に書かれた願い事の、本当の意味とは?

 

【スノーウィー神主のつぶやき】

秘密結社!

なんと、魅惑的な言葉でしょう。

 

そういうものが本当に存在するのか、かつては存在したが既に滅んでしまったのか?

それとも、そういう組織は、たんなる噂でしかないのか?

 

世界に(あるいは宇宙に)、どのような秘密結社があるかはネットで調べてくださいね。

いろいろな情報が書かれていますから。

 

…秘密なのに書いてあるのは不思議ですが…。

 

今回の絵馬を書いた方はそういう『得体のしれない』秘密結社に入りたいということですが、入ってどうするのでしょうか?

 

おそらく、何かをしたいという具体的なことがあるわかではなく、秘密結社に支配されるより、支配する側にまわりたいということもあるんでしょう。

やっぱ、支配される側って、なんかイヤですものね。

 

しかし、こういう結社に入るには『特殊な資格』めいたものが必要なんでしょう?

映画やドラマや小説では、そういう設定になってますからねぇ。

 

元より、その結社に何かの血脈や人脈で繋がっている者。

その結社にとって必要不可欠で特殊な能力を持つ者。

宇宙規模の不思議な運命に導かれてしまった者。

なんとなく、コイツを入れてみようかな、と思われちゃった者。

 

そういう種類の者でないなら、トントントンと秘密結社のドアを叩いて、

「お~い、たのもう~! ボク、入会希望者~!」

と、あなたが熱心に叫んでも、結社どころか、その建物にさえ入れてもらえないでしょう。

 

というか、誰もが知ってて訪ねて行けるところに、そういう組織が看板を出しているわけないですよね。『秘密結社』…なんだから。

 

さて、なぜ皆さんは、その存在が不確実なのに、そういう『世界を裏で支配する秘密結社』などを信じるのでしょう。

 

それは、こういうことです。

 

世界各国の指導者を、ず~っとリストアップしてみます。

で、じっくり、一人一人を評価しています。

 

「う~ん、これが指導者かよ?」

という方々が、多々おられます。

 

にもかかわらず、世界情勢というものは、いつでも不安定で、様々な問題を抱えています。

それが部分的に改善されても、次々と問題が生じて、たえず混沌としています。

 

世界は混沌としていて、それを解決すべき指導者は、頭角を現した短期間だけ素晴らしく見えますが、そのうち『ただのボンクラ』でしかないことがわかってしまいます。

 

これでは、お先真っ暗です。

 

が…。

秘密結社が存在しているとすれば…。

 

そこにスゴイ人たちが集って、良くも悪くも世界について何かを画策しているのであれば、彼らが本気を出せば…つまり秘密結社のエゴのためではなく、地球規模で世界のために良い活動をしてくれれば、世界を暗雲のごとく覆う諸問題は良くなるはずではないか?

と、いうことです。

 

それを逆に考えて、『秘密結社のために世界は支配され悪くなる』と考えるのが、いわゆる『陰謀説』ですよね。

陰謀説というのは、『秘密結社が得体のしれぬパワーを持っている』、という認識があるから、その組織を警戒するのでしょう。

 

ということは…そう!

秘密結社は、世界を変えうるパワーを持っていそう…という部分で、人類の希望の星なのです。だから、いつもどこかで話題になるのです。

なにせ、

『世界を牛耳っていて、(善悪はともかく)世界をどうこうすることのできるパワーがある』

とすれば、どえらいことですから。

 

そんな秘密結社って、あります?

 

それだけの超絶パワーを有する『本物の秘密結社』は、ないでしょうね。

あったら、すごいんですけどね。

 

あるのは、自分勝手な都合のために作られている『秘密結社もどき』。

 

なんらかの一定範囲をカバーするだけの利益団体(業界団体、政治団体、宗教団体、思想教育団体)の、『ちょっと秘密にしてある』みたいなもの…はあるんでしょうけどねぇ。

 

もはや、グダグダな現代の世界に『秘密結社』というロマンは存在できないでしょう。

ほんとうに、残念です。

 

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2019年01月03日