【広島弁82】「こさげる」 (全部きれいに)削り取る、こすり取る
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広島弁講座82
【こさげる】 (全部きれいに)削り取る、こすり取る
『ごはん』といえば、私、【Rちゃん】です!。
この【こさげる】。
『お釜の内側にくっついて残っている御飯を回収する』ときに、使う言葉です。
つまり、
『お釜の内側にくっついて残っているご飯をこすり取る』ことを、ひと言【こさげる】と言えばいいので便利です。
最近の電気炊飯器の釜の内側には加工がしてあるので、御飯がこびりついてなかなか取れない、ということはありませんよね。
でも昔は鉄のお釜で御飯を炊いていたので、焦げ付いた米粒がお釜の内側にくっついて、なかなか簡単には取れなかったものです。
それをシャモジで、ギシギシ、ゴシゴシ、ガリガリ…ってな感じで、こすって取っていました。
おこげを超えて、炭みたいになって、しっかり焼き付いてしまった御飯の固い部分は、『こする』ではなくて、もう『削る』感じになっていまします。
昔のそういう御飯を炊いたお釜を知らない人は、焦げ付き防止加工のしていないフライパンで、お肉を焼きすぎたときを思い出してください。
脂肪とタンパク質が焦げ付いて固まり、なかなか簡単には取れなくなってしまいますよね。
あるいは、お好み焼き店の鉄板を思い出してください。
あれも表面にいろんなものが焦げ付いてしまうと、コテでガリガリと取り除きますよね。
あの動作が、【こさげる】ですね。
でもやはり、【こさげる】というのは、お釜の内側に残っている、おいしい『おこげ』を搔き集めることですよねぇ。
あ~、ご飯食べたい!
| 標準語 | 広島(備後)弁 |
|---|---|
| 削り取る (こすり取る) |
こさげる |
| 削り取った | こさげた |
| 削り取らない | こさがん |
| 削り取らなかった | こさがんかった |
| 削り取ることができない | こさげん こさがれん |
| 削り取ることができなかった | こさげなんだ こさがれんかった |
| 削り取れ! | こさげぇ! |
| 削り取るな! | こさぐな! |
| 削り取ってしまった | こさげでしもうた |
| 削り取れないかなぁ | こさがれんかのう |
| 削り取ることなどできない | こさがれるわきゃなかろうがぁ |
<会話例1>
| 標準語 広島備後弁 |
|---|
| お釜の内側をこすって、おこげを確保! ↓ お釜の内側をこさげて、おこげをもろーた! |
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