【備後弁45】「いなす」 呑み込む

【れたすはうす】の『広島弁(備後弁)』『岡山弁(備中弁)』
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広島弁備後弁の女子言葉編
名文備後弁訳 編

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広島弁(安芸~備後弁)~岡山弁(備中弁)講座45

「いなす」 <呑み込む>

 

続けて、当サイトの主宰者【れたす】が、担当します。

 

この【いなす】は、【呑み込む】という意味なのですが、みなさん、何かお気づきですか?

 

そう、広島弁(備後弁)の【いなす】は、【いなす(帰らせる)】と、同じ発音です。

そして、活用形は下の表のように、ほぼ同じになってしまいます。

(※講座18「いぬる」参照)

 

異なるのは、【いんだ】は、『帰った』という意味になりますが、呑み込むというほうの意味では該当する語句はありません。

 

飲んだ』は【いなした】であり、『帰る』という言葉のほうでは、【いなした】は、『帰らせた』ということになるわけです。

 

「と、なるわけです」、と言われても、ネイティブでなければ、この部分の深い話?については、

「よーわからん。なんじゃそれ?」

でしょうけど…。

 

私個人の感覚としては、この【いなす】は、へんてこな備後弁のベスト3に入っています。

なんか、妙な言葉なのです。

もはや、絶滅危惧言葉、いやすでに死語でしょう…。たぶん…。

 

標準語 広島(備後)弁
呑み込む いなす
呑み込めない いなせん
呑み込みたい いなしたい
呑み込みたくない いなしとうなぁ
呑み込め いなせぇ
呑み込むな いなすな
呑み込んだ いなした
呑み込まなかった いなさんかった
いなさなんだ
呑み込みにくい いなしにきぃ~
呑み込ませた いなさせた
呑み込ませなかった いなさせんかった
呑み込めないか いなせんか
呑み込んでいない いなしとらん
呑み込ませたくない いなさせと~なぁ

 

<会話例1>

標準語
広島備後弁
この肉は、堅くて、呑み込めないわ。
          ↓
この肉は、かとーていなせんの。
やはり、これは肉じゃなくて、石みたいだな。
          ↓
やっぱ、これは肉じゃのうて、石じゃろうかのう。

 

<会話例2>

標準語
広島備後弁
これを呑み込んだら、帰らせてあげるから、ともかく呑み込め
          ↓
これをいなしたら、いなしてやるけん、ともかくいなせ
帰りたくないから、呑み込みたくない
          ↓
いにとうないけぇ、いなしとうなぁ

(※講座18「いぬる」参照)

 

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2018年09月10日